オーストラリアの歴史と文化
オーストラリア先住民のアボリジニの歴史は5万年もの時を刻んでいます。この神秘的な土地とその豊かさについての話は、多くの探険家たちを航海へと駆り立てました。ジェームズ・クック船長(Captain James Cook)が1770年にボタニー湾(Botany Bay)に到着し、ヨーロッパ人ではじめてオーストラリアを発見するという偉業を残しました。
1780年代には、イギリスの刑務所の過密状態とアメリカの独立による混乱への解決策として、多くの囚人がイギリスからニューサウスウェールズへ送られてきました。その後、1820年代までには、多くの兵士、役人、解放された囚人たちは、政府から与えられた土地を農場へ生まれ換えさせ、オーストラリアの安い土地と仕事の豊富さを聞きつけた、冒険心に満ちた移民がイギリスから次々にやってくるようになりました。ブリスベン、パース、メルボルン、アデレードなどに人が集まり、さらにニューサウスウェールズとビクトリアで黄金が発見され、ゴールド・フィーバーが始まったのです。
20世紀に入り、6つの植民地が統合し、オーストラリアは連邦国家となりました。第一次世界大戦は、オーストラリアに悲惨な結果をもたらしましたが、第二次世界大戦においては、オーストラリア軍は、ヨーロッパ、アジア、太平洋地域において同盟国の勝利に多大な貢献をし、国内ではアメリカを中心とした欧米文化が発展していきます。
1945年の終戦後、オーストラリアへの移民はヨーロッパや中東を中心にさらに増え続けます。オーストラリアにおける新たな民族の多様性、イギリスからのより一層の独立、ベトナム戦争反戦運動への人気の高まりすべてが、政治的、経済的、そして社会的変革へとつながりました。
21世紀を迎え、長年の歴史を刻みながら発展を遂げてきたオーストラリアは、今日では世界有数の先進国となり、経済、農業、海洋、教育、科学、環境保全など、あらゆる側面において世界をリードする存在となっています。
また、日本との関わりも深く有名な話ではジブリ作品に登場する舞台は、“オーストラリア”だと言われています。英語好きな人なら周知の事ですが、マウントオルガ(風の谷のナウシカ)、アサ―トン高原(天空の城ラピュタ)、クーパー・ペディ(天空の城ラピュタ)、マウントアイザ(天空の城ラピュタ)、ムーンリバー(天空の城ラピュタ)、ロス・ベーカリー(魔女の宅急便)、インディアン・パシフィック(魔女の宅急便)、フリンダース・ストリート駅(魔女の宅急便)、アデレードの時計台(魔女の宅急便)、ダービー(となりのトトロ)、ネコバス(となりのトトロ)、グレート・オーシャンロード(紅の豚)、ザ・クランピアン(もののけ姫)、バッセルトン(セント千尋の神隠し)、ポート・アーサー(ルパン三世)、ピナクルズ(未来少年コナン)などが有名です。