外国為替レートの基礎知識
外国為替レートは、銀行、外国為替ブローカー、通貨当局で構成されている市場での相場で決定します。1日の動き幅は20銭ぐらいから世界情勢や経済背景によって2~3円動くこともあります。また、外国為替レートは、日時だけではなく、銀行、両替場によっても異なります。
留学生、ワーキングホリデーメーカーが関係する外国為替レートとしては、為替レート(TTS/電信売り場相場)と現金レート(CASH S/現金売り場相場)の2つがあります。現金レートは、お金自体が動くものですので、通常、為替レートよりも約5円ぐらい損することになります。旅行のガイドブックなどで、現金よりも為替レートで換算するトラベラーズチェックを旅行者に勧めてるのはこのためです。
お金の持ち込み方
一般的にオーストラリアで生活に必要なお金を持ち込む方法として、以下の6つ方法があります。
現金
A$10,000以上に相当する現金はオーストラリア入国時に申告が必要であり、多額の現金も持ち歩くのはやはり安全とは言いがたく、長期の生活費としての持ち込み方法としては無理があります。また、現金レートはトラベラーズチェックや国際送金で使われる為替レートよりも高いので、当面必要な現金として10万円以下のキャッシュとしてのオーストラリアドルを用意されるのが得策です。
一般的に現金ートは日本で円をオーストラリアドルに交換するよりも、オーストラリア国内で交換したほうがお得であると言われています。しかし、オーストラリアの空港やホテルの両替レートは、街中の両替場や銀行よりも高めに設定されているようですので、直ぐに使える現金として考えてた場合、日本で換金してきたほうがよいかも知れません。
トラベラーズチェック
一般的な旅行者にお勧めされているのが、このトラベラーズチェックです。為替レートも現金レートよりもお得であり、紛失しても再発行してもらえるので安心です。オーストラリアドルのトラベラーズチェックは、一般のお店でも使えるので使い勝手がよく便利です。到着してから必要な費用は、オーストラリアドルのトラベラーズチェックでご用意されるのがいいと思います。
では、当面使わないお金として銀行に預けることだけを考える場合、ドルのトラベラーズチェックと円建てのトラベラーズチェックのどちらにしたらいいかと言えば、通常、多くの人は、オーストアリアドルのトラベラーズチェックを用意します。オーストラリアドルに変換する際の為替レートだけで考えると、オーストラリア国内の換金レートのほうが日本国内よりもお得なレートが使われますので、円建てのトラベラーズチェックの方がお得に思われますが、銀行口座を開設し その金額を一度に預けた場合、利子が多くつくことになるので、一概にどちらが有利であるとは言い切れません。円建てのトラベラーズチェックは、為替レートを頻繁にチェックし相場を見ながらオーストラリアドルに換金する人向けと言えると思います。
クレジットカード
クレジットカードで使用されるレートもトラベラーズチェックと同じ為替レートが適用されるで現金よりもお得です。また、ホテルやレンタカーなどの予約の時に、クレジットカードが必要な場合が多いのでクレジットカードがあると便利です。しかし、ATMなどでクレジットカードを利用して、現金を引き落として利用するキャッシングとなると、各クレジットカードの規定が異なり貸付金利などがかかる場合もあるので確認が必要です。また、クレジットカードの明細書が日本の住所に送られるので、銀行残高の残金などが分らなくなるので、クレジットカードを基本にしたお金の利用は、短期の滞在向けであり長期滞在においては不向きといえます。
国際キャッシュカード
国際キャッシュカードは、銀行によってワールドキャッシュカード、インターナショナルキャッシュカードなどの名称が使われています。内容は、日本の銀行口座にある円預金を現地のATM(現金引き落とし機)で現地通貨として引き出すことができるキャッシュカードのことを言います。但し、その為替レートは、銀行送金のレートに若干の上乗せがあったり手数料が必要であったりと、短期の滞在向けであり長期滞在においては不向きといえます。
銀行送金
留学生、ワーキングホリデーメーカーに一番利用されているのが、銀行送金です。当面の費用をトラベラーズチェックなどで持ち込み、到着後にこちらの銀行口座を開設し、その後、日本から送金をしてもらう方法です。この方法であれば、一度に多額な金額を振り込んでも確実で安心です。一番のメリットは、こちらの銀行を開設しているので、日々に利用したお金の流れを把握できる点です。また、為替の変動を見ながら送金してもらうことができるのもメリットの1つです。但し、デメリットして、ご自身で日本から送金ができないので誰かに送金を依頼しなければいけませんし、送金の度に5,000円前後の送金手数料が必要となります。
為替送金
日本の国際送金を取り扱う郵便局から受取人の住所や銀行口座に送金ができます。送金手続費用は、送金金額に関わらず一律2,500円なので、銀行送金での手数料よりも割安です(2008年4月時点)。但し、住所宛送金にした場合、送金日数が2~3週間と銀行振り込みに比べて日数かかることと、国際送金を取り扱うことができる郵便局に限りがある点です。
>> 詳しくは、郵便貯金のホームページへ