グリフィス大学/Bachelor of Commerce(Accounting Major)(K.Nさん)

きっかけ
ちょっとしたきっかけなんです。僕がオーストラリア大学留学を決心したのは。 日本での仕事、友人、彼女、家族など、日本には社会人として生活するうえで不足を言えるものは正直ありませんでした。 一つ言えるのは心を決めた当時の状況に、自分自身に対して、どこか納得がいってなかった。疑問もあった。 また、自分の周りの環境のバランスが僕の心を後押ししました。
留学を決めるためには、大きな決心力が必要です。特に大学となれば、数年の時間、お金、 そして留学期間に日本で働き続ける中に生まれ得る可能性など、諦めなければいけない部分も多くあります。 そんななかで、僕が留学を決めるのに必要だったものは、きっかけと、決心力でした。 実際、きっかけは環境から来たものでしたので、自分に必要だったものはどこまで本気で、 留学を必要とする自分がいるか?また、諦める部分を上回る潜在的な可能性がどこまであるか?でした。 もちろん、今回大学生として留学する以前のオーストラリアでの経験も、僕の決心を手伝ってくれましたが。
大学生活について
僕のオーストラリア留学は今回で2回目です。前回はワーキングホリデーを経てビジネス専門学校で 約10ヶ月のビジネスコース(ディプロマ オブ インターナショナルビジネス)を修了しました。 もちろん、ビジネスカレッジで勉強するにあたって前もってランゲージスクールで英語を勉強しました。
今までの僕の経歴を簡単にまとめると、高校、自動車整備専門学校、カーディーラーでの整備士、フリーター、 ワーキングホリデーメーカー、ビジネス専門学校、商社での営業ということになります。 経歴でもわかるように、最初にオーストラリアに来たときには英語には全く不自由な状態でした。
英語学校、ビジネス専門学校の経験がなければ、今大学生として勉強している自分はなかったのではないかと思います。 たくさんのオーストラリア人、留学生と一緒に勉強することは決して簡単なことではありません。 1年生の一般ビジネス科目に関しては、生徒数が700、800人を超すことは普通のことで、チュートリアルという 少人数のクラスが科目ごとに設けられています。 そのチュートリアルが20人から25人くらいでしょうか。
このチュートリアルでは、一方通行な教授の講義では学べない細かな部分でディスカッションをしたり、 実際に問題に取り組んだりします。言葉の問題もありますが、それ以上に必要とされるのは積極的に 勉強に取り組む姿勢でしょう。 それがなければ教授やチューター(チュートリアルの先生)の先生の助けを 借りることはできません。 授業外のコンサルテーションタイムに質問をしたり、チュートリアル中に積極的に発言をしたりすることが重要になってきます。 しかし、逆を言えば、積極的な姿勢さえあれば教授や、チューターはいくらでも助けてくれます。
また、僕が利用して一番重宝したものは、僕の大学の誇るアシスタントシステムです。 これは、定期的な講習会と必要に応じて予約して助けを求めることができる1対1のコンサルテーションに分かれます。 講習会はレポートの書き方からコンピューターの使い方、効果的な勉強方法についてなど大学での勉強に関することより、 有意義に大学生活を楽しむためのものやストレスマネージメントなど個人的な生活に関してのことまでと多岐にわたっており、 僕は入学した段階で、ほとんどものに参加しました。そして、またその効果を実際に実感しています。
アルバイトもこなす僕にとっては個人学習が多い大学生活は物理的にも結構きついものですが、 利用できるものはすべて利用というスタンスでやっています。1対1のコンサルテーションタイムは、 現在の受講科目のレポートや試験のための勉強の方法に対してもアドバイスをくれるもので、 個人的に話ができるので非常に効果的で、初めてのエッセイレポートの際にかなり助けてもらいました。
留学の意味
今までの僕の人生。過去の自分。正直、後悔はありません。決して真っ直ぐではなく、 ちょっとずれた経歴ではありますが、個々に見てみれば割と平たんな道でした。 しかし、実際には人生の岐路がいくつもあったような気がしています。 色々と寄り道して、現在もなおしているのは、自分自身に対する甘え、我慢ができない、自分は人とは違う、 自分はもっとできるはずだなど、くだらないプライドや現実逃避が起因していたことは事実でしょう。 正直、過去の自分を省みて、情けない、恥ずかしいと思うことも多くあります。 しかし、今、そんな自分を冷静に見ることができる自分がいます。目標をたててそれに向けて努力できる自分がいます。 これも一つの僕の留学の意味なのではないかと思います。
留学の目的は、一般的には、キャリアアップ、これからの国際社会において仕事面でのアドバンテージを 獲得するためというものではないでしょうか。 特に社会にでて働いている方々にとっては、一番重要な部分でしょう。もちろん、それは僕にとっても同じです。 しかし、留学はそれ以上の付加価値を僕に与えてくれています。自分自身を知る時間、環境がここにはあるのです。 様々な国からの多くの留学生、オーストラリア人と一緒に勉強し、生活することは、 ただ単に日本という国についての洞察、また日本人として国際感覚を養うという意味だけでなく、 自分自身の人間面での成長を助けてくれていると思います。
僕は現在、大学を無事に卒業し、シドニーで会計士として働いています。
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