シャフストン・インターナショナル・カレッジ/一般英語コース(留学豪次郎(仮名)さん)
気が付いたら子供が成長していた
仕事で毎日忙しく,家族のことを顧みない自分がいた。 自覚してはいたものの,なかなか態度を改められなかった。 父親の世代ならともかく,今の時代‘仕事人間’などもはや流行らないとは思っていたが,気が付いたら自分がそうなっていた。 今が決断の時期。家族と十分相談し,海外生活することを決めた。
これには大きく2つの意味がある。 1つはロングバケーション,家族との時間を取り戻すこと。 もう1つは英語力の上達である。自分がした苦労を子供にはさせたくないと親なら皆思うであろう。 特に小さな子供はスポンジの様に言語を吸収するため,家族全員にとって貴重な経験となることに疑いはなかった。
何よりも環境が大切
場所の選択に当たって重要視したのは,気候,自然そして治安である。 英語圏の国は多々あるが,この3つの条件を満たす国・・・そうだ,オーストラリアに行こう!
一概にオーストラリアといっても広い。北はケアンズから南はメルボルン,西のパースと選択肢は多い。 日本では都会生活が比較的長かったこともあり,不便過ぎるのは困る。 結果,都会と田舎が共存した都市として,ブリスベンを選択した。 ブリスベンは亜熱帯性気候の地域に位置しており,冬でも昼は20℃位まで気温が上がる暖かい所である。 クイーンズランド州の州都であり,中心部は高層ビルに囲まれた小都会で,日常生活に不便さを感じる事はない。 一方,車で1時間も走ればサンシャインコースト,ゴールドコーストといった綺麗なビーチにたどり着けるのも魅力の一つである。 治安的には夜の繁華街を除けば,日本と変わりない位もしくはそれ以上に安全といっても過言ではない。
生活を最大限楽しむ
オーストラリアは誰もが予想する通り,完全な車社会である。 もちろんバス,電車などの公共交通機関も比較的充実しているが,車があるのとないのでは行動範囲が格段に違う。 ryugakuGOエージェントの情報を元に,日本人メカニックが経営する整備工場にて中古車を購入し, 週末には郊外の巨大ショッピングモールで買い物,ビーチや公園でバーベキュー, アミューズメントパークや動物園訪問など,充実した休日を過ごしている。 オーストラリアの中古車市場は日本とは大きく異なり,20万キロを超えた年式十数年の車が数千ドルで売られている。 若い学生にとっては易々と手の出る価格ではないが,家族で海外生活される方には車購入をお勧めする。
もう一つのポイントは住宅事情である。 学生の多くはシェアハウスに住むか,ホームステイするが,いずれも家族連れには適さない。 アパートを探すのが一般的であるが,不動産のシステムが日本とは大きく異なるため, 来豪前に情報収集および必要書類を準備しておくことが望ましい。
オーストラリアでの育児
オーストラリアの経済状況は,金利の高さからも想像できる通り良い。 その為なのか,ここ数年ベビーラッシュらしい。 街を歩いていてもお腹の大きなお母さんが小さな子供を連れている光景を良く見かける。 我々は,夫婦で勉強するため,平日は子供を保育園に預けている。 留学前に学校に保育園を手配してもらったが,2ヶ月通っても子供が全く慣れなかった。 日本の保育園に通った経験があるが,予想以上に子供の扱いが大雑把であったためと思われる。 そこで独自に新しい保育園探しに踏み切った。 ブリスベン市内には無数に保育園があるが,ベビーラッシュのせいもあり,希望に合うセンターで 空きがあるところを探すのは容易でなかった。 おまけに情報収集の手段として,インターネットよりも電話が主流であるため, 語学が流暢でない我々には低い壁ではなかったが,そこは子供のためである。 最終的にいい保育園を探すことが出来,今は毎日喜んで通っている。
子供の英語力の上達は,恐ろしく早い。 一日8時間以上,週5日,英語だけの環境で過ごすのだから,当然なのかもしれないが。 典型的なプラクティカル・イングリッシュであり,語学学校で勉強している我々には真似できないキレのある英語を話す。 話はかわるが,オーストラリアは政府が子供に優しいせいか, 立派な遊戯施設を持つ公園が至る所にあるのも子連れの家族にとっては魅力的である。
多国籍,多世代
語学学校には大学在学中もしくは学士過程卒業前後の若い学生が多い。 国籍はバラエティーに富み,我々の学校ではアジアは韓国,台湾,日本,南米はブラジル,コロンビア,メキシコ,ヨーロッパはフランス,スイスの生徒が多いだろうか。 皆,アフタースクールとウィークエンドを目一杯楽しんでいる。 我々もたまに仲間とバーベキューパーティーを楽しんでいるが,さすがに30過ぎた子連れの学生, 周りの学生の様には飲み歩けない。しかし,英語の上達という面では,これもメリットの一つかもしれない。
英語力よりも行動力
これまでにも述べたとおり,子連れでの海外生活では,不動産屋,銀行,保育園等,社会と接触する機会が多い。 オーストラリアは良く言えば非常にのんびりした国,悪く言えば大雑把な国であるため, 黙っていても日本のような決め細やかなサービスは期待できない。 自分が望むサービスを受けたいなら,英語力に自身がなくてもとにかく行動すること。 これまでの経験では,こちらの人は何かと情に訴えると,重い腰を上げてくれるように思う。
色々と書いてきたが,海外生活に踏み切ったこと,本当に良かったと思っている。 これまでの人生の中で最も精神的に豊かな生活をしていると感じる。 改めて思うこと・・・楽しまなくっちゃ,人生は。
>> シャフストン・インターナショナル・カレッジの学校情報はこちら追記:『親子留学への招待状 ~家族で留学して本当に良かった~』
留学と聞くと,10代,20代の若い時に海外に飛び出すイメージであったし,実際こちらに来て, それが間違っていなかったことを実感した。 彼らは皆単身であるため,何をするにもフットワークが良く,それをうらやましく思う事もある。 しかし,自分一人だと,いざという時に頼れるのは,友人?両親?…いや,おそらく自分自身であろう。 一方,家族で留学していると,自由度という点では前者のようにはいかない事も多いが,それを凌ぐメリットは多い。 何時も家族で相談,協力し,困難も乗り越えられる,また,全ての楽しみを共有できる経験は,何事にも変え難い。 そうは言っても,親子留学の決断を下すことは決して容易ではない。 仕事,両親,経済事情など,ハードルはいくつもあると思うが,まず第一歩として, 気軽に留学エージェントに相談されることをお勧めする。